理事長挨拶GREETING

2021年6月、新しく理事長に就任いたしましたのでご挨拶いたします。

寧楽ゆいの会との出会いは、1991年、家族や支援者、関係者による「奈良県精神障がい者の生活を支援する会」との関わりからでした。奈良市内に開設された「サロンさわやぎ」に家族の方達や支援者と交代で関わりました。当時、複数の精神科医療機関でもデイケアが開設され、地域で暮らす精神障がい者の生活支援や医療支援が広がり始めていました。

その後、「サロンさわやぎ」は小規模作業所として運営できるようになり、私は運営委員として、更にゆいの会が法人化された後は評議員、理事として外部から関わりました。利用者は困ったときに相談できる人がいる作業所という生活の場で、役割や仕事を分担して、行動を自らの意志で決める生活を体験してきました。医療機関で出会う患者さん達や地域で暮らす支援事業の利用者さん、それぞれに関わる貴重な経験をさせていただきました。

「サロンさわやぎ」から30年の時が経った現在、寧楽ゆいの会の理事職員として日々、事業運営に関わりながら、精神医療や生活支援事業の変化の大きさを感じています。近年、高齢利用者の増加や通所型支援事業の利用者の減少がみられ、事業のあり方を考えることが多くなっています。

寧楽ゆいの会の活動は、これまでも多くの方々のご支援やご協力を得て続けることができました。様々なご意見やご指摘、励ましを頂き大変感謝しております。
草創期の人達の想いを引き継ぎつつ、法人運営に関わっていく所存ですので、これからも変わらずご指導、ご鞭撻いただきますよう宜しくお願い申し上げます。

社会福祉法人 寧楽(なら)ゆいの会
理事長
庄野千惠子

理念PHILOSOPHY

生活の質の向上
「寧楽ゆいの会」は、地域で暮らす精神に障がいのある人の生活の質の向上をめざし、当事者、家族、ボランティア等と共に誰もが自分らしく安心して暮らせる街づくりを進めます。
「意思」と「希望」
の尊重
利用者(メンバーと私たちは呼んでいます)は、それぞれに可能性を持った個人であり、それを最大限に生かすために「意思」と「希望」を尊重します。
地域資源の
活用・開拓
「意思」と「希望」を実現させるために、一人ひとりに必要な地域の資源を活用または、開拓します。